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大変更新が止まっておりましたorz
エチャ絵は何点かup出来そうなのは描いてたんですが・・・しょ・しょうせつ・・orz
拍手で叱咤激励有難うございます!!
コメントも読ませて頂いて、楽しみにして下さる方がいらっしゃると感激しました。
が、頑張ります!
こんなブログを見に来て下さった方、本当にありがとうございます!!
久々のイヴァジャン続きでございます。
タイトル長くなるのを、開き直りつつ、また一語増えました。
あと二語ほど増えますキリッ
ではでは【続きを読む】からどうぞ^^
「あのボケ…何やってんだよ…」
	
	つい口から出たボヤキは、夜のホテルの裏口でポツンと立つ自分自身にも当てはまり…
	あぁ情けねぇ。
	何やってんだ俺は…
	なぜカポでもあるこの俺が、こんな人気の無い所でブツブツ文句を垂れているのかというと、暇だから…などでは決して無く(これだけは断固として言っておくぞ!)
	一昨日、バカな部下の一人に、無理矢理食事の約束を取り付けられたからである。
	人の返事を聞かないそのバカの、指定した時間と場所に馬鹿正直にノコノコ現れ、さらに10分待ってる馬鹿な俺。←今ここ。
	
	「ほんと馬鹿ばっかし…」
	
	深く吐き出されたため息が、一人きりになるのは良くないと頭に警告を出す。
	考えたく無いことばかりが沸々と沸いて来ては、もう一人の俺がクールにいこうぜと肩を叩く。
	その当事者の馬鹿野郎と二人きりとか瘴気吐くわ。
その女は誰だよ
(ファンクーロ!!女じゃあるまいに!んなこと考えてんじゃねえや)
それってマジで仕事だと思ってるわけ?
(…思ってるよな?)
やっぱ女のが良いかよ
(俺はそっちのがいいです!!)
	
	「ハァァ…」
	
	もう何度目かのため息が口から大手を振って出ていく。
	つかあのバカはいつまで待たせる気だファック。
	後一分待って来なかったら帰ってやる!
	イライラに比例したタバコの吸殻が、俺の足元に積み上げられていった。
	
	真冬だったら、とっくの昔にストーブの前でクリームシチュー啜ってるな。
	まぁ誰かに声かけりゃ、豪華なシャンデリアと綺麗なネエチャン、舌のとろける食事は確保されただろう。
	でもその考えに耳を貸さなかった俺の体は、残り一本になったタバコに火をつけていた。
その時、遠くから腹の底にズシンと叩きつけるような重厚なエンジン音が聞こえてきた。
	
	「レディは男を待たせるのがたしなみってか?」
	
	ピカピカな純白の戦乙女が俺の前でゆっくりと旋回し、エンジンをふかしたまま俺の横にぴたりと寄り添った。
	ダンスするならこんな感じ?
ガチャ!
	
	「おっせーよ!!このすっとこどっこい!」
	
	ドアを開けるなり罵声を浴びせてやった。
	ダンスの誘いにしちゃ随分と汚ねぇ言葉だけどな。
	(もちろん純白のレディにじゃなく、その中のボケに、だ!)
	
	「ファック!うるせぇ!仕事が込み入ってたんだよ!!つべこべ言わずとっとと乗れ!」
「こっ…の…」
	
	見ました?奥さん。
	人を待たせておいてこの態度!
	オマケに俺はカポなんですケド!?と今更こいつに、上司うんぬんを言っても無駄なことは俺が一番良くわかってる。
	そのままドアを閉めて帰ろうかとも思ったが、何かそれはそれで女々しい気がしてひっじょーに!悔しい。
バンッ
やや乱暴にドアを閉め、結局俺はバカの隣に腰を下ろした。
	
	「てめっドア…っ」
ギロッ
「…ちっ……」
	
	出かけた文句を苦い顔で飲み込んだイヴァンが、ゆっくりとメルセデスを発進させた。
	ザマミロ。少しは悪いと思ってんじゃん…ばーか。
「…マジで?」
	
	連れて行かれた所は、キラキラのシャンデリアに、またこれキラキラしたラブラブなカップルで埋め尽くされたリストランテだった。
	男が一生の約束を持ちかける時に、女をその気にさせるにはドンピシャ!って感じの。わかる?
	
	「…俺ら浮いてんですけど…」
	
	ヨレヨレのワイシャツに、適当に着崩したスーツ。
	ボサボサの髪。
	ついでに言うと素敵なクマがくっきりと。
	目玉がいくつ飛び出しても足りないくらいのコンプレートに身を包んだ時とはかけ離れている今の俺ら。
	
	「わぁってら。その為に…」
	
	イヴァンが目配せすると、オーナーらしき上品な紳士がしずしずと現れた。
	
	「お待ちしておりました。こちらでございます。」
「…なるほどね」
	
	俺達は店の奥に連れられ、そのさらに奥の部屋に通された。
	その部屋は、豪華なシャンデリアが吊るされ、高そうな壺やら絵画が飾られていた。
	少し落とされた照明が秘密の部屋だと言うことを物語っている。
	オーナーは一礼すると静かに出て行った。
	
	「あんな堅気がいっぱい居る中で食うわきゃねーだろうがよ。」
	
	ふかふかの椅子にドカッと腰掛け足を組むイヴァン。
	心なしか、『どうよ』と自慢気だ…。
	(ホントちみはロマンチストだねぇ…顔に似合わず)
	思わず言いかけたけどやめておく。
	それよりも別の言葉が口から吐いて出た。
	
	「こんな店予約して、俺も口説くつもりか?」
「なっ!?」
	
	やった…やっちまった…。
	みるみる変わるイヴァンの顔を眺めながら、頭の声とは違う言葉が口から止まらない。
	止めとけって…馬鹿な事してるって…わかってんだけどさ。
	
	「俺は生憎胸もねぇし、綺麗なドレスも似合わねぇノヨ」
「何言ってっ…!バッカじゃねぇの!!意味わかんねぇ!」
	
	イヴァンが怒ってファックと怒鳴る度に、俺の言葉は冷めていく。
	 
	「赤い髪がお好きなんて、赤毛のアンに抜いてもらやぁいーんじゃん?
	ヒーヒー言わすの得意だろう?それがおめーの大事なお仕事だよな?」
「てめっ…!!いい加減に!!」
	
	 ガタッと椅子を倒し、殴りかかるイヴァンの拳を寸での所で止めたのは一本の電話だった。
	しばしお互いに睨み合い、緊迫した空気が二人を包む。
	俺が顎で促すと、ちっと盛大な舌打ちをしてしぶしぶ受話器を取りに行った。
	
	相手は前髪が気になるガラスの三十代の幹部筆頭か…?
	
	「…オレだ。やっぱてめぇかファッキンシット!
	っつかてめぇ!どっからここのTEL番聞きやがった今取り込みち…ああ…それで?…またかよ。他の日に回しゃあいーじゃねぇか…クソ…わぁってら。ああ…ああ!」
	
	ガチャン!!
	最後は乱暴に受話器を置いたイヴァン。
	今にも電話を殺しそうな勢いで睨んでいる。
	その様子を横目で見て、見ぬふりする俺。
	そして、こんな時にまで冴え渡る勘が言う…『赤毛のアンが呼んでるワ、坊や』
	ベルナルドが絡んでいるということは仕事の確率が6割、その他が4割…?
	
	「…ほら、とっとと行けよ」
	
	思っていたよりも幾分冷たい声が出て驚いた。
	自分自身びっくりしてんだ…イヴァンの顔なんて見れるわきゃない。
	
	「…さっきから…なんなんだてめぇはよ」
	
	イヴァンのことだ、ギャーギャーわめいてさっきの続きに突入するかと思えば、何時もより低く、冷静な声音が返って来た。
	コレ…イヴァンが本気でキレてる証拠。
	
	「…」
	
	言えるわけねぇ。
	言えたらこんな事になってねぇだろうが。
	それはお互い様。
	
	「…もう知るかよ。勝手にしやがれ」
	
	倒した椅子をそのままに、あいつは静かに出て行った。
	足音を荒らげず、俺の顔を見もせずに…。
	俺はイヴァンが乱暴に叩きつけた受話器を取り上げた。
	
	「あー…もしもし。料理をすぐに頼むわ。俺お腹ペコペコで」
	
	すぐにウェイターが現れ、一人になったテーブルに次々と料理の花を咲かす二人分の高級ディナー。
	せっかくバカ高いリストランテの料理が食えるんだ。
	ゴミにするのは勿体ない。
	
	「ワオワオ!!うまそー!」
	
	ウェイターが出て行く寸前にわざとらしくはしゃいだ声を上げた。
	あんま意味はないんだけどね。
	一人で飯食ってるなんて、明らか何かありましたよっていう。
	
	「…」
	
	カチャカチャとナイフとフォークが皿に擦れる音だけがこだまする。
	皿の中身はあまり減っていない。
なぁ?ボスが知らない仕事って何だと思う?
あのベルナルドも噛んでるらしいってやつ…。
俺は全然知らない。聞かされてない。
俺には言う必要もない事?
俺には言えない事?
	
	「…バカ野郎」
	
	その他4割がいつ逆転するんだろうかと考えながら、史上最低のディナーショーは幕を閉じた。
バクシーが大好き
ジャンさんは天使
イヴァジャン/バクジャン
倍プッシュ
ヤンキー/狂犬/おっさん
には基本的にホイホイされます
パロディ大好きです
ちょくちょく挟みます
苦手な方注意です
	
