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HappyBirthdayラグトリフ!!!

もっとジャンさんとの絡みが見てみたい*^^*
悪卵で、少しは絡みがあるのかしら・・・・ハァハァ

お祝いとしてラグトリフ誕SSをアップします^^
ジャンさんがちょっと乙女過ぎたかなとか思いつつ・・・・

ラグ幸せになって欲しい*^^*
ちなみにラグジャンです。

では【続きを読む】からどうぞ^^

ラグトリフ誕生日SS



「おーい。掃除屋~。掃除屋ラグトリフ~。居ねぇのけ?」

コンコンと何度か強くドアをノックしてみるが反応は無い。寝てるのかあるいは…

「ちぇ~しくじった…ベルナルドにある程度あいつの予定聞いとくんだったぜ。まぁうち専属ってわけじゃねぇからこーいう可能性も無かったわけじゃねんだけど」

俺がベルナルドに聞かずに来たのはもう一つ理由がある。
それは…まぁ言わせんな。
取り合えず意中の人物が居ないとなると…

「どうすべかな~…」

チラリと手に持った紙袋を見た。

「帰って自分で…」

と、それはあまりにも惨め過ぎる。
くそっ!

「コンコン奥さん三河屋です。あら三河屋さん今日も立派な大根ですわね。
ハハハ奥さんの為に新鮮な物を取り寄せましたよ。あ~れ~玄関先でオヨシニナッテ~「何がですか」

「?!?!」

なかばやけくそに劇場ひとりを上映していた俺の背後からのんびりと間延びした声が聞こえた。
反射的に振り向くと、思った以上に近い距離に顔があり、重ねドッキリに心臓と胃が飛び出そうになった。

「うわぁあっ!!ラグっばっおまっ!!ビックリしたじゃねぇか!」

「おっと…」

思わず手放した紙袋をラグトリフが難なくキャッチする。

「はいどうぞ」

ニコリと笑い手渡してきたあいつを、見られた恥ずかしさやら気まずさやらでまともに見れるはずもなく。

「…い…いつから…」

「?あぁ…えーっと三河屋さんがノックするところから…でしょうか」

最初からじゃねぇぇえかぁぁあ!!
ニコニコと答えるこいつに若干の殺意を覚えつつ

「なんで声かけねぇんだよ!」

至極まっとうな質問を叩きつけると

「いやぁ~楽しそうでしたので」

想像通りの答えが返ってきた。
デスヨネー。あんたはそーいう人だよ。

「ところで、私に何かご用があって来たのでしょう?立ち話もなんですからどうぞ。紅茶くらいなら出しますよ」

俺の死にたくなる程の羞恥なんかは気にも止めてないのか、ケロっとした口調でドアを開けた。
く…くそ…せめて何か言ってくれよ…
いや…やっぱそのままスルー推奨します…
頭の中で矛盾いっぱいの八つ当たりをしているとテーブルのあるリビング(だよな?)に通された。
引かれた椅子に座ると、ラグトリフはキッチンへと消えていった。
いざ本人に会ってしまうとなんだか落ち着かない。
ソワソワと部屋を見渡していると、二人分の紅茶を手に持ったラグトリフが戻って来た。
相変わらず質素なカップだが、今度は二人分ある。
前に俺が来た後に買い揃えたようだ。

「サンキュ」

思わず笑みを零した俺に、ラグトリフはいつもの穏やかな笑顔で頷いた。

「で…用件というのは?ジャンカルロさん自ら赴くとは…ベルナルドからは何も聞いていませんが」

「あー…」

俺は淹れたての紅茶を一口飲むと言いよどんでしまった。
あー…なんて渡せばいいんだ…なんっも考えてこなかったー…
黙ってしまった俺に、不思議そうな顔を向ける。
ダメだ何も思いつかねぇ!ここは直球で勝負!
腹を括った俺は、手に持っていた紙袋をドンっとテーブルに置いた。

「これ!あんたに…その…渡そうと思って」

「…はぁ」

一瞬サングラスの奥で目を大きくしたラグトリフがマジマジと俺と紙袋を交互に見つめた。

「これを…僕に…ですか?」

こくりと頷くと、どこか遠慮したように紙袋に手を添える。

「開けても…?」

「オフコース」

それまでどこか緊張していたラグトリフは、俺の笑顔に安心したのかふっと表情を和らげてがさがさと包みを開けた。

「これ…」

「へっへーん!ジャンカルロ様特製激甘ケーキ!ちなみにショートケーキです!」

中から取り出したのは、俺渾身の出来だと思う真っ白なヴァージンの下着のような生クリーム。
それに色どりを添えるピンクのいちごちゃん達。
歳はわかんねーから適当にぶっさしたローソク6本。
あと、途中で何書いてるかわかんなくなったチョコペンでのHappyBirthdayの文字。
甘さの度合いは、前のクッキーとコーヒーの時で何となくこれくらいかなってくらいの甘さ。

「な!うまそーだろ!今回のもちぃと自信ありだぜぇ」

「…」

って…あり?
自信満々に歌い上げた俺とは裏腹に、無言で動かなくなったラグトリフ。

「あ…もしかしてケーキは苦手だった…?」

クッキーは美味しいって言ってくれたし、甘いの好きだから喜ぶかなと思ったんだけど…
人の好みを聞かず突っ走ってしまった自分が情けなくて、恥ずかしくて。
やっちまったかぁ…
しおしおと枯れる花よろしく小さくなっていく俺に

「…フフ…ハハハ」

わずかに肩を震わせるラグトリフが見えた。

「これ…ジャンカルロさんが作って下さったのですか。私のために…」

「お、おう」

「ハハ…こんなことってあるんですねぇ。本当に…奇跡のようだ」

目を細めてケーキをじっと見つめる様子に俺の心臓が高鳴った…気がする。

「バカヤロウ。そ、そんな大げさな。そんくれー俺にかかればちょちょいのちょいだって!
字はぐちょぐちょになっちまったし、あんたの歳とかわかんねーから適当だけど」

「有難うございます。凄く光栄です」

サングラスで隠れた目が細められたのを見て、高鳴った心臓にさらに追い討ちをかけた。
こいつ…ふつーの顔してたら男前なんだよな…くそ

「ま、まぁ食ってくれ。その生クリームなんか乙女の下着のような純白さだろう?
そいつを食う時は優しく丁寧に、愛撫するようにだな…」

「…こういうことでしょうか」

「え?」

――――それは一瞬の出来事で。

生クリームを指に取ったラグトリフはそれを俺の頬へと塗り――――
キレイに舌で舐め取っていった。

「っ…っ!!」

「いちごは…唇…でしょうか」

ちょっといたずらっぽく目を細めた最強の掃除屋に俺はまったく勝てそうになかったのだった。

 

 END





えーっとwwとりあえずジャンさんからの手作りケーキでハッピーバースデーラグ♪
最後まで読んで下さって有難うございました!

 

 

 

 

 

 

 







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