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ジャンがGDに入った頃の話です。
まだタトゥーは入れてません。
エロです^p^
無謀ですねわかります。
それでも見ていただける方は【続きを読む】からどうぞ^^
何だかとても気持ちがいい…
何だっけ…
俺…は…?
体が宙に浮いたような浮遊感にうっすらと目を開けてみた。
すると、薄ぼんやりとした視界に、黄色い光が飛び込んでくる。
まぶしい…そんでもって気持ちいいのに気分は最悪。
変だ…すっげー変だ。
「ど…らって…の?」
明らかに呂律が回っていない。
だらしなく開いた口から、ツゥーと一筋の涎が落ちた。
俺は頭をこれでもかってくらいフル回転させて、自分の身に何が起こったのか思い出してみる。
んだけどなかなか上手く頭が働いてくれない。ナニコレ。
「やぁ。お目覚めかな坊や。クックック」
そこに、目が覚めたことを激しく後悔させる下品た笑い声とともに、
しゃがれたそれはそれは素晴らしいポルコミゼーリャの鳴き声が耳に入った。
あぁ…お目覚めの一声がこいつとは…ママよ!
俺があなたに一体ナニをしたというのでせうか
「ほおー…なすぅ…」
まだ口が麻痺したように上手く動いてくれないが、
だんだん意識がしっかりしてくると視界が一気に広がった気がした。
改めて辺りの様子を窺うと、そこは広いダンスホールのようで、
シャンデリアやライトが煌々と部屋一面を照らしている。
そしてうるさいくらいの人々の笑い声、話し声、グラスの割れる音。
ワオ…こんな大合奏の中寝てたのね…
「気分は最高だろう?お前みたいなガキにこんな高価なヤクは、今後拝むことすらできねぇんだぜ?
お前らの大好きなマリア様に感謝するんだな」
そう言って、ホーナスが自慢げに口の端を歪めた。
相変わらず汚い絵ヅラだな。
こいつはあの時殺っててもよかったと思いますママよ。
なんて。
…ヤク…ヤク…あれか…
俺はようやく、数時間前の自分を思い出し始めていた。
そうだ…バクシーのねぐらの一つで飯作って、風呂入って、
出てきたところにあいつが立ってたんだ。
「うぉ?!バクシー!ビックリした…っつかお前玄関から…
って言うのは無駄なのはわかってるからもう何も言わねーケド。
飯…食うけ?」
俺はいつもの調子で、バスタオルで髪を乱暴に乾かしながらバクシーに背を向けた。
その時にもっと気付くべきだった。
もっと見るべきだった。
あいつの目を。
その後、どうやらバクシーに気絶させられて、このホールまで運ばれたみたいだ。
バクシーが俺の言葉に応えないことなんてしょっちゅうだし…無視するのも…。
何て考えて、そんな自分を嘲笑う。
何だよソレ。
どっかの箱入り娘じゃあるまいし。
またしてもホーナスの妙に興奮した声が耳に届いた。
「ヒッヒッヒ。てめぇがあのクソ溜めのウジ虫野郎共を裏切って、
我らGDの所へ来たってことで、俺から歓迎会のプレゼントをしてやろうと思ってよぉ」
楽しくて楽しくてしょうがないという奴の顔に、胃の中のもんぶちまけてやりたい衝動に駆られたが、そういや夕飯食いそこねたことを思い出して諦めた。
このヤクの気分の悪さもスッキリできるかと思ったのに。
っつか空きっ腹に薬は効く…悪い方にね。
「まぁ楽しめ…ジャンカルロ。はーはっはっは!」
「うる…へぇ…」
ホーナスの大笑いが頭にガンガン響く。
まだ体は痺れて動かせそうにない。
このヤクの強さってどんくらいなんだ?
実はヤクはヴァージンです。当然だ。
こんなもんに頼るほど、俺の人生は糞ではなかった。…うん。
それは俺の誇りでもあるから。
そこに、ホーナスがかき集めたであろう女が数人近寄ってきた。
それぞれ、それは着てるというのかい、というぐらいの申し訳程度の範囲の物しか身に纏っておらず、明らかにそっち系のお姉ちゃん達だった。
ワオワオ。結構美人ばっかじゃねぇの。
俺もここしばらく女に触ってないしな…イイ体してるし。
…なんてな。
気分が最悪すぎてそんな女達にも気を向ける余裕はねぇ。
ホーナスは近くにいた女と絡みだし、周りからも様々な声が上がりだした。
何て悪趣味。
熱気が籠もり、呻き声が木霊するこの場所はさながら地獄だ。
「くっ…そ」
俺は何とか立ち上がろうと、入らない力を懸命に込めた。
さっきから何か体が熱い気がする。と、急に俺の目の前に手が伸び、ズボンのベルトに触れた。
その瞬間全身に電気を流されたような衝撃が走った。
「っひぅ!…ぁ…」
思わず出た声と同時にビクンと体が跳ねた。
何が起こったのかわからず、軽くパニックになる。
その俺の反応を見て、女が真っ赤な唇を歪めた。
まるで魔女のような…
食われ…そうな…
「そう…気持ちいいでしょう?これからもっと気持ち良くなりましょうね。
…大丈夫よ。私に任せて坊や」
「や…っめ…」
恍惚の表情に、ペロリと唇を一舐めしてゆっくりと顔を近づけてきた。
かすれた声で必死に抵抗を試みるが、全身が性感帯のような今の状態では大した抵抗にもならず、相手を返って喜ばしてしまうだけだった。
媚薬入りとか何て大サービス。
事実、俺の目の前の魔女は実に楽しそうだ。
さしもの俺は捕らえられた子犬ですか。
これからどう調理されるのやら…考えただけで吐き気がする。
女の唇があとちょっとで俺の口に噛みつかんとしたその時、
「アァァァァーーッ!!んだこりゃあよぉぉ!クソつまんねーなぁ!
オラッどけ売女ァ!てめぇのケツに大穴開けるぜ」
この現状に心底イライラしたのであろう銀髪の男が吠えた。
ヒィィという女の恐怖の声とともに、周りの視線が一気に集まる。
男は…バクシーは立ち上がって愛用の銃を肩に担ぎながら、ホーナスの方へ視線を向けた。
つか…居たんだ…意外。
「こ~れのどぉこが楽しいんだ?あぁ?ファック!
全員豚のエサにしてもつまらねぇなぁ!時間の無駄だクソったれ。
今度俺にこんな糞みてぇなことさせたらよぉ…てめぇのどてっ腹に風穴開けてネズミの糞にしてやらぁな。」
「なっ!なんだと!?この俺に向かってなまっヒッ!」
自分への罵声にすかさず反撃しようとホーナスが口を開くが、まるで狩る獣のようなバクシーの目に睨まれ、そこから先が言えなくなってしまっていた。
青い顔をしたホーナスにはもう興味が失せたのか、バクシーは何の感情も乗せなくなった目をホーナスから外し扉に向けた。
――そのほんの一瞬
――目が合った。
「っ!?」
ドクンッ
俺の心臓が一気に跳ね上がった。
さっきのなんか比じゃねぇくらい。
おまけに脈も速いし。
何コレ何コレ何コレ
…って言って気付かないフリ。
媚薬のせいじゃないのは自分でもわかってるんだけど、認めたくないだけ。
だって…格好わりぃだろ?
(今の俺の姿を見られたくなかったんだよ)
バクシーがそこらに転がっている瓶やらグラスやらをバリンバリンと踏み潰し、大股で扉に向かう。
もちろん誰も止めない。つか止められない。
最後にドガンと扉を蹴破り、闇に消えて行った。
一瞬シンとした空気がまたすぐに騒がしいものへと戻る。
人間ってのは嫌な物に蓋をするのが上手い。
見なかったことにするんだな。
「なぁにアレ。でも…関係ないものね。続きしましょう坊や」
呆気にとられていた女がまた俺の上に跨った。
「っ!」
邪魔されたからだろうか、今度は性急に唇を合わせてきた。
背筋に走る悪寒。
気持ち悪い
俺は力をふり絞って女を突き飛ばした。
「キャア!なんなの!?」
「気持ち…わりぃんだ…よ…どいて…くれ」
女の怒りと驚きを混ぜた表情が俺を責めた。
お仕事なのに悪いねお姉ちゃん・・・。
震える手を握り締めて立ち上がる。
くそ…今フラッときたぁ…。
ホーナスの糞豚野郎…絶対たっぷりお返ししてやるかんな。
と心に決めながら、気持ちはすでに扉の外だ。
肉の塊が蠢く中をフラフラしながら進む。
女が後ろから何か喚いていたが、シャットアウト。自然と周りの喧騒も遠退いた。
よし。
ホーナスから無理やり引き戻されるとか、捕まえられるんだろうなとか思って覚悟してたのに、どうやら豚野郎(いや豚さんに失礼だよねごめん)改め、屑野郎は動いていないようだ。
まぁだ固まってんのか、アホめ。
俺としてはラッキーの何ものでもないから、今のうちにさっさととんずらしたい。
部屋を出る直前、バクシーが割ったであろうグラスの破片をポケットにしまった。
⇒続く
長いです・・・
バクシーが大好き
ジャンさんは天使
イヴァジャン/バクジャン
倍プッシュ
ヤンキー/狂犬/おっさん
には基本的にホイホイされます
パロディ大好きです
ちょくちょく挟みます
苦手な方注意です