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またもやバクシーの過去話です^^;←懲りてません
今度はGDに入る頃のイーサンと出会ったバクシーを捏造しました。
公式にはまだ詳細が出てないので、完全私の妄想です^p^
公式設定とはまったく違うものですので、ご注意ください。
それでも大丈夫!という方は【続きを読む】からどうぞ^^
―――野良犬だった俺は
数年後
―――飼い犬になった
「ギィアアアアア!!」
「ひっ!やめっ…グァァ!!」
しゃがれたクソみてぇな叫び声が、そいつの絶命を告げる。
つまらねぇ―――
頬に飛び散った血を指で拭い、醜く蠢く塊に唾を吐いた。
「汚ねぇ声だなァ…おい。黙って死ねねぇのか?あ゛ぁ!?」
耳障りなノイズだ、ゴキブリの鳴き声ってのはよぉ。
イライラが増すぜ…あ゛ー!!
銃のグリップの先でガリガリと頭を掻きむしる。
常に満たされない空腹と欲求に、イライラが頂点に達していた。
そんなクソったれな時に、この糞ゴキ野郎共に喧嘩をふっかけられた。
食いモンくれー持ってろ能無しバカ共が!
ピチャとドデカイ水溜まりと化した血溜まりの中を、死体を蹴り飛ばしながら歩く。
グゥゥ…
「ファック…腹減った」
もう何日も聞き飽きた腹の音が響き渡る。
誰も居なくなった路地だと、音が反響してデカくなんだな。
怨みを込めて、ジロっとその辺に転がってるモンを見た。
人間の肉はくせぇから、食わない事にしてる。
っつか、こいつら不味そうだし食う気にもならねーぜ。
あぁ…女だったらまだいけっかもなぁ。
なんて、大通りへ続く道へチラリと目を向けると、
「う…ぅぅ」
「ん~?」
すぐ後ろから呻き声と、わずかに体を動かす気配がした。
死に損なったか…かぁわいそうに。
ニィと口端を歪めて、俺は向きを変えしゃがみこんだ。
「なぁ、おめぇよぉ~パンかビール持ってねぇ?」
グゥゥゥ…
同時に鳴る腹に、口は笑っているがイライラは増した。
「…ぐっ」
当然、ゴミはゴミだから喋れるわきゃねぇてか。
「ねぇよな~…」
盛大に溜め息を吐きながら、銃口を奴の口へ突っ込む。
「っ!?」
バンッ
何の躊躇もなく引いた引き金は、ゴミの中のさらにゴミを撒き散らしていった。
あ゛ぁ゛~腹減った…
そん時に俺はハタと気付く。
―――こいつらの金があんじゃねぇの?!
「ヒュゥ!そうだぜ!金持ってんじゃね?!
あ―!腹減りすぎて頭腐ってきた!ファック!」
食い物のことばっか考えてたから、こいつらをどう食うかしか出てこなかったぜ。
そこらへん歩いてるクソ共をぶっ殺して金を奪ってもいいが、あまりやりすぎると、すぐにポリに嗅ぎつけられるからな。
そう何回もできねぇ。
おかげでここ数日の食料に困ってたんだ。
犬やねずみも食えたもんじゃねぇし、レストラン裏のゴミ箱を漁ったりもしたが、それも限界がある。
(猫ォ?猫、食うわきゃねーだろうが!食う奴がいたら、ぶっ殺してやるさ。)
だから、こんなチンピラ同士の争い事が、一番の飯の種になる。
さっそく俺は汚ねぇ肉塊の探索を始めた。
「見ィつけたぁ!おぉ!持ってんじゃねぇの!」
財布の中身を確認していると、血の匂いに紛れて、生きた人間の匂いが流れてきた。
俺は即座に背後を振り向き、道の先を睨みつけた。
何かいやがんな―――
「さっさと出てこいよ…」
「くくっ…まるで獣だな」
ジャリと砂を踏みつけて、野郎のシルエットが霧にうっすらと浮かび上がった。
「おっと…撃つなよ?俺はお前を殺しに来たわけじゃない」
「じゃあゴミ掃除の見学に来たってかぁ?わりぃが、ショータイムは終わったぜ」
声音からして30代か40代の野郎だ。
こいつらの親玉か?
まだ顔が見えない位置で男が止まる。
…こいつ…俺の間合いギリギリで止まりやがった。
「そのようだな。銃を下ろしてくれないか。ほら、この通り俺は丸腰だ」
両手が霧の向こうで万歳をしている。
「けっ…妙な野郎だ。俺に何の用だ?この糞共、てめぇの部下だろ?」
俺は銃を下ろさずに、声を低くし威嚇した。
この男はこいつらの頭だ―――そう確信していた。
すると、奴がフッと笑う気配がして、反射的に俺のこめかみがピクリと痙攣した。
息を殺して男の行動を探る。
―――どう出る?
「そこに転がってるモン…全部てめぇがやったのか?大したもんだな…」
「あぁ。どいつもこいつも犬以下だったぜぇ?」
ジャリ…
男が一歩ずつこちらに近付いてくる。
「くく…そう警戒すんなよ。何も持ってねぇって言っただろうが」
一歩、また一歩とどんどん俺に向かってくる。
だが俺は、指をトリガーにかけたまま動かそうとはしなかった。
こいつからは、殺気がまったく感じられなかったからだ。
コツ…
霧から現れた野郎は、髪をびっちり後ろに撫でつけた、少し神経質そうな男だった。
うっすらと照らし出しされた月光に、氷のような冷たい目と、仕立ての良さそうなスーツが浮かび上がった。
「似てんな…」
奴には聞こえない声で呟やく。
この男から、自分と似た匂いを感じた。
「ほぅ…思ってたよりも若いな。二丁拳銃か…」
「こいつぁアンタの犬っころから頂戴した。軽すぎて、撃ってる気がしねぇ」
「そうかよ。ガキが。くくっ…しかしひでぇ有り様だ」
男は目を細めて、暗がりに広がっている惨劇を眺めた。
だが、すぐに興味が失せたのか、一瞥しただけで俺に視線を戻し懐へ手を入れた。
カチ
俺の人差し指がトリガーを撫でる。
「タバコだ。吸ってもいいだろ?」
「(ニィ…)俺にもくんなぁ」
「おらよ…」
男が手にした煙草を口に咥えると、残りを箱ごと俺の足元へ放り投げた。
高そうな煙草だ。
拝んだことすらねぇ銘柄だな。海外モンかァ。
そこでようやく俺は銃を降ろした。
別に信用したわけじゃねぇ。
今、こいつに俺を殺る気はねぇってわかっただけだ。勘ってヤツよ。
俺は屈んで箱を取り一本抜き取ると、そのまま奴の足元へ投げ返してやった。
マッチで火を点けていた野郎は、チラリと地面へ視線を動かす。
「…」
「火ぃくれや」
「…ったく、肝の据わったガキだ」
男がまた、箱ごとマッチを投げて寄越すが、今度は地面には落ちずに俺の胸元へ落下する。
「っへ…」
口端を引き上げ、マッチに火を点けた。
何考えてんのかわかんねぇのは、お互い様ってな。
煙草が赤く灯ると、マッチ箱を投げ返し、奴の懐へ着地させる。
「…くく。犬以下とは…耳が痛てぇな。
まったくだ、情けねぇクズ共が」
眉間にシワを寄せて、地面に転がる肉片へ向かって吐き捨てる。
「ただのチンピラは必要ねぇ」
最後に何の抑揚も無く呟くと、煙草を深く吸い煙を吐き出した。
「お前…俺の手足になる気はないか」
ジーザスファック!そん時の俺の心境がわかるか?!
全身の毛がおっ立って、首の後ろがチリチリ疼きやがった!
ち●こなんか、目の前にビッチなま●こがありゃ即座に突っ込んで、全身穴だらけになるまでファックしたいくらい興奮してたぜ!
「ヒヒ…まぁじカヨ…クレイジー・ファッキンアス」
口元に流れた汗を舌で舐めとる。
俺の口は無意識に引き上げられ、三日月の形を象っていた。
「今のお前がやっていることが仕事になる。成功報酬は何でも好きな物を言え。
金でも女でも…いや、てめぇにはそんなもん必要ねぇのか」
「…くはっ!よっくわかってんじゃねぇの。条件は、俺を退屈させない事、だ。
それ以外はどーでもいい。アンタの好きにしなァ。
くれるってんなら、貰っとくがな」
「決まりだな。…小僧名前は?野良でも名前くらいあんだろ」
「…バクシー…名字は忘れた」
「忘れた…ね。食えないガキだ。
ついてこい。お前に合ったエモノをくれてやる」
そう言うと男は煙草を地面に落とし、俺に背を向け歩き出した。
くく…食えねぇのはどっちだ。
今この瞬間、おっさんの背中に向け、トリガーを引いて――BAN!で、ジ・エンドって可能性もあるんだぜ?
…でもな、今の俺はそうしねぇ。っつーより
あの男もそれがわかってるから、俺に背中向けれんのさ。
「楽しくなりそうだぜ…なぁ?」
後ろで動かなくなった男達を振り返り、返ってくることのない同意を求めた。
さぁ…どれくらいのゴミが集まってくるのか…
俺は、マガジンが空になっていた小銃を放り捨て、煙草を深く吸い込む。
そして、そのまま置き去りにされた箱を踏みつけ、男の後を歩き始めた。
⇒続く?
一応続きも考えてますが、upするか悩み中です・・・^p^
完全なる捏造ストーリーでしたが、最後までお読み下さり有難うございました!
バクシーが大好き
ジャンさんは天使
イヴァジャン/バクジャン
倍プッシュ
ヤンキー/狂犬/おっさん
には基本的にホイホイされます
パロディ大好きです
ちょくちょく挟みます
苦手な方注意です